秋田県と育む森林再生。こまちスタジアムで150本の苗木を植樹

2025年10月18日、秋田県とソフトバンク株式会社は、こまちスタジアム(正式名「秋田県立野球場」)で「日本森林再生応援プロジェクト@秋田県植樹イベント」を開催しました。地域住民や地元の小・中学校の野球部員が参加し、スタジアム周辺で苗木を植える活動を通じて、未来へ続く森づくりに取り組みました。

地域の歴史を受け継ぎ、未来を育てる。地域に根ざした緑の再生

植林プログラム「NatureBank」に参加された左から秋田県農林水産部 斎藤正喜氏、秋田県農林水産部 藤村幸司朗氏、ソフトバンク 池田昌人、秋田県農林水産部 永井壮茂氏

左から秋田県農林水産部 斎藤正喜氏、秋田県農林水産部 藤村幸司朗氏、
ソフトバンク 池田昌人、秋田県農林水産部 永井壮茂氏

この取り組みは、「秋田県2050年カーボンニュートラル」の実現を目指す秋田県の方針に賛同したソフトバンクによる企業版ふるさと納税を通じた寄付を活用して実現したものです。

秋田県 農林水産部 森林環境保全課の藤村幸司朗氏は、「地球温暖化への対応が急務となる中、二酸化炭素を吸収する森林の役割は極めて大きいです。多くの県民が訪れるスタジアムで森づくりを行うことにより、環境保全をより身近に感じていただきたいと考えました」と話しました。

植林プログラム「NatureBank」に参加された秋田県農林水産部 藤村幸司朗氏

こまちスタジアム周辺は、江戸時代に風害を防ぐ目的で黒松が植えられ、地域の暮らしを支えてきた土地だといいます。近年は松枯れの被害が増えており、藤村氏は「今回はその跡地に合歓の木(ねむのき)や樫(かし)などの広葉樹を植えることで、多様な生態系を守りながら新しい森を再生していきたい」と語りました。

スコップで土を掘り、苗を植え、足で踏み固めながら。地域の手で創る森づくり

植樹イベントでは、地域住民や学校関係者など約160名が参加。スコップで土を掘り、苗を植え、足で踏み固めながら、にぎやかに植樹活動が行われ、土の香りに包まれた会場は笑顔があふれました。参加者からは「ここが緑でいっぱいになるのが楽しみ」と話す声も。

植林プログラム「NatureBank」に参加された地域住民と地元の小中学生たち

秋田県議会 農林水産委員会委員長の小野克彦氏は、「森林は水や空気を守る、私たちの暮らしに欠かせない存在です。今日の植樹を通じて、木の大切さや自然と共に生きることの意味を改めて感じていただけたらうれしいです」と笑顔で話しました。

植林プログラム「NatureBank」に参加された秋田県議会 農林水産委員会委員長の小野克彦氏

植林プログラム「NatureBank」で植樹された苗木

会場全体が温かな一体感に包まれる中、この取り組みを支援したソフトバンクも、環境への責任と未来への思いを言葉にしました。ソフトバンク CSR本部 本部長の池田昌人は、「ソフトバンクと聞くと、スマートフォンや野球を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、通信サービスの裏側では多くの電力を使っています。CO2排出量の抑制と、全国で失われつつある森林の再生は、企業としての責任の一つです。秋田県でのこの植樹は、全国に広がる森づくりの第一歩だと考えています」とコメントしました。

参加者の笑顔とともに植えられた小さな苗木は、これから季節を重ねながら地域に根を張り、やがて新しい森へと育っていきます。

(掲載日:2025年10月28日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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