
アフリカ中部の国カメルーンの当局は12日に投票された大統領選の公式結果を27日に発表し、強権的な姿勢を強めている現職のポール・ビヤ候補(92)が8期目の勝利を確実にしたと明らかにした。写真は野党指導者のイッサ・チロマ氏の支持者らの抗議デモ。10月27日、カメルーンのドゥアラで撮影(2025年 ロイター/Zohra Bensemra)
[ヤウンデ 27日 ロイター] – アフリカ中部の国カメルーンの当局は12日に投票された大統領選の公式結果を27日に発表し、強権的な姿勢を強めている現職のポール・ビヤ候補(92)が8期目の勝利を確実にしたと明らかにした。ビヤ氏は1982年の就任から在職約43年と現職では世界最長老の指導者で、任期を全うすればほぼ100歳になる。
ビヤ氏の得票率は53.66%となり、野党指導者のイッサ・チロマ候補の35.19%を大きく上回った。チロマ氏は先週に勝利宣言し、敗北を受け入れないと表明していた。投票が不正操作されたと主張する野党支持者と治安部隊の間の衝突が各地で発生し、野党は先週末に同国最大都市ドゥアラで4人が死亡したと指摘している。
政府は野党が主張する不正行為を否定し、ビヤ氏は「選挙後の暴力により不必要に命を落とした方々、そしてご家族に対して、心からお悔やみを申し上げる」と語った。
オックスフォード・エコノミクスの主任政治エコノミスト、フランソワ・コンラディ氏は「幅広いカメルーン国民が公式結果を拒絶しているため、動乱はさらに激化すると予想され、ビヤ政権がこれ以上長く続くことは考えにくい」との見解を示した。
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