中国企業、インドネシアでアルミ生産拡大 供給過剰懸念高まる

 中国企業がインドネシアでアルミニウム生産の大幅な拡大を主導する中、来年は世界のアルミ市場が供給過剰となり、価格が下落すると予想されている。写真は中国国旗。9月3日、北京で撮影(2025年 ロイター/Go Nakamura)

[27日(ロイター] – 中国企業がインドネシアでアルミニウム生産の大幅な拡大を主導する中、来年は世界のアルミ市場が供給過剰となり、価格が下落すると予想されている。

インドネシアでは中国が支援する3つの新たな製錬所が完成間近だ。トレード・データ・モニターによると、今年1─8月のインドネシアのアルミ輸出は32万5293トンと、前年同期比67%増加した。

コンサルティング会社CRUのアナリスト、ロス・ストラチャン氏は「インドネシアの供給増加ペースはアルミ市場の需給バランスと価格形成に重要な役割を果たすだろう」と述べた。

ゴールドマン・サックスは、インドネシアのアルミ地金生産が2025年の81万5000トンから26年に160万トン、27年には250万トンに増加し、世界のアルミ市場の余剰が26年に150万トン、27年には200万トンになると予測。アルミ価格については26年第4・四半期に1トン=2350ドルまで下落すると予測している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Ashitha Shivaprasad

Ashitha covers the commodity landscape, with increased focus on precious metals, minor metals, and agricultural commodities.

WACOCA: People, Life, Style.