インド、国営銀行の外資出資上限を49%に引き上げへ=関係筋

関係筋によると、インド政府は国営銀行の外資出資上限を現行の20%から49%に引き上げることを計画している。財務省が数カ月前から銀行監督機関のインド準備銀行(RBI)と協議を進めている。準備銀行(中銀)のマーク、本部で2023年撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas/File Photo)

[ニューデリー 27日 ロイター] – 関係筋によると、インド政府は国営銀行の外資出資上限を現行の20%から49%に引き上げることを計画している。

財務省が数カ月前から銀行監督機関のインド準備銀行(RBI)と協議を進めている。最終決定には至っていない。

関係筋によると、海外投資家の間では、インドの民間銀行だけでなく、国営銀行への関心も高まっている。出資上限を引き上げれば、資本増強につながるとしている。

国営銀行と民間銀行の格差を縮小する狙いもある。民間銀行の外資出資上限は74%。

インドには12行の国営銀行があり、3月時点の総資産は171兆ルピー(約1兆9500億ドル)と、銀行業界全体の55%を占める。

政府は今後も国営銀行に最低51%を出資する方針。

一般に国営銀行は民間銀行より財務体質が弱いとみられている。低所得層への融資や地方への支店開設など社会的責務を負っており、相対的に不良債権が多く、株主資本利益率(ROE)も低いとされる。

単一の株主が保有できる議決権の上限は10%で据え置く見通しという。

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Nikunj Ohri

Nikunj Ohri reports on the India’s economic policies with a focus on government finances. He has extensively reported on India’s privatisation policy, public listing of the country’s largest insurer, and its erratic stance on cryptocurrency regulations. Nikunj has previously worked with publications such as Business Standard.

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