Bリーグ1部(B1)の琉球ゴールデンキングスは10月27日、主力外国籍選手の1人であるケヴェ・アルマと双方合意の上、2025-26シーズンの選手契約を解除すると発表した。本人の意向とプライバシーを尊重し、詳細は控えるとしている。

 アルマは現在26歳。昨シーズン、キングスに加入した。206cm、107kgのパワーフォワード兼センター。高い身体能力と高確率の3ポイントシュートで攻守に存在感を示していた。今シーズンは7試合に出場して1試合平均の出場時間が19分56秒、11.0点、4.1リバウンド、1.3アシストを記録。22日に行われた東アジアスーパーリーグ(EASL)のホーム戦から「個人の事情」で欠場していた。

アルマの退団がチームにどのような影響を与えるのか。OUTNUMBERの湧川太陽編集長とOKINAWA Island Hoopsの長嶺真輝編集長の二人で展望した。

 

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長 アルマ選手との契約解除のリリースが出ましたね。

湧 昨日の群馬戦の後、記者会見室でクラブの公式SNSが出した写真を見て、「意味深ですよね」みたいな話をしてたじゃないですか。ほぼ同じタイミングでアルマ選手のSNSが更新されたから、そういうことなんだろうなっていうのはありましたね。

長 何かしら次の動きが決まったというところなんでしょうね。チームにとってはかなりの衝撃です。今季のスタッツだけを見ると、まだ昨シーズンほどのインパクトは残せてなかった気がしますけど、でもやっぱり運動能力が高くて、セカンドユニットを引っ張っていた印象でした。彼が果たしていた役割ってどんなところだったと思いますか?

湧 すごく大事なピースでしたよね。コーチ目線で言うと使い勝手がいいっていうんですかね。インサイドもやるし、アウトサイドもやる。替えがきかない選手ですよね。

長 キングスはクーリー選手とカーク選手の機動力が高くはなくて、ロー選手も重さはない。だからアルマ選手がインサイドを守れて、走れてっていう幅の広さは本当に替えがきかない感じでした。

湧 そうですね。

長 で、さらに3ポイントシュートの成功率が昨シーズンは39.7%。キングスは日本人選手の3ポイントシュートがそこまで安定していないから、アルマ選手の3ポイントシュートの安定感は大きかったですよね。

湧 3ポイントシュートの部分は厳しいですよね。絶対に新しい外国人選手を入れないといけないと思うけど、他に同じような選手がいるのかという…。

長 補強はするんでしょうけど、いつできるかは不透明なので、新しい選手が来るまでどう戦うかは見どころですね。今は脇選手もいないので、群馬戦の初戦はセカンドユニットの課題感がありました。そこをどうカバーするか。

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