角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1第20戦メキシコGP決勝でポイント圏内にわずか2.185秒届かず11位でフィニッシュ。リアタイヤ交換に手間取り、約9秒ものロスを喫したピットストップが命運を分けた。

「本来であれば、今日は楽にポイントを取れたレースでした。でも…それを自分たちで逃してしまいました」

レース後の角田は深くため息をつき、取れたはずの「7位か8位」を逃した悔しさをあらわにした。

序盤の好走、ピアストリの猛攻

10番手からミディアムタイヤでスタートした角田は、オープニングラップで2つポジションを上げて8番手に浮上。一方、ソフトを履いたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は2つ順位を落として9番手に後退した。

その後、角田はピアストリの猛攻を巧みに抑え込んでいたが、11周目のターン1でオーバーテイクを許し9番手へ。その後は2ストップ狙いの上位勢に離され、エステバン・オコン(ハース)をDRS圏内に抱える厳しい中盤戦が続いた。

ランド・ノリス(マクラーレン)をリードする角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年10月26日F1メキシコGP決勝レース(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

ランド・ノリス(マクラーレン)をリードする角田裕毅(レッドブル・レーシング)、2025年10月26日F1メキシコGP決勝レース(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

36周目のピットストップで9秒ロス

レッドブルは第1スティントを引っ張り1ストップ戦略を採用。角田は36周目、チームメイトのマックス・フェルスタッペンはその翌周にソフトへ交換した。

だが、ここで痛恨のアクシデントが発生。リアタイヤの交換に手間取り、角田はフェルスタッペンと比べて8.868秒のロスを喫した。15番手でコースに戻った時には、入賞圏内10番手まで約15秒差という厳しい状況に置かれていた。

新品ソフトで猛追も届かず

角田は新品ソフトのアドバンテージを生かして差を詰めた。だが、15周ほどで追い上げは頭打ちになった。

終盤、ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)がアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)を交わして10番手に浮上すると、角田も翌周にこれに続き11番手へ。だがボルトレートとの差を詰めきれず、11位でチェッカーを受けた。

「7位か8位は狙えた」—悔しさ滲む

レース後、角田は「…これもレースです。ペースが悪くなかったのはポジティブな点です」と振り返りつつも、「本当に悔しい。取れたはずのポイントを逃したので。7位か8位あたりは狙えたかもしれません。とにかく、悔しいです」と無念の思いを隠さなかった。

気持ちを切り替えるのは容易ではないようで、週末を通した学び、そして次戦サンパウロGPへの思いを問われても「今やっているように、引き続き前進して、学び続けることが大事だと思います」と返すにとどまった。

ローラン・メキーズ代表は前日、決勝で角田が「極めて重要な役割」を担うことへの期待を寄せていた。だが、ピットエラーがその期待に応える道を閉ざした。もしあのロスがなければ、たとえ8位は難しくとも、少なくとも10位フィニッシュは確実だっただろう。

インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月7日のフリー走行1で幕を開ける。来季シート争いの渦中に立つ角田の巻き返しが注目される。

計量を受ける11位の角田裕毅(レッドブル・レーシング)と8位のルイス・ハミルトン(フェラーリ)、2025年10月26日(日) F1メキシコGP決勝レース(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

計量を受ける11位の角田裕毅(レッドブル・レーシング)と8位のルイス・ハミルトン(フェラーリ)、2025年10月26日(日) F1メキシコGP決勝レース(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

2025年F1第20戦メキシコGPの決勝レースは、ランド・ノリス(マクラーレン)が圧巻のポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続く結果となった。

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