◇ラグビー 「リポビタンD チャレンジカップ2025」日本15―19オーストラリア(25日、国立競技場) 世界ランク13…
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◇ラグビー 「リポビタンD チャレンジカップ2025」日本15―19オーストラリア(25日、国立競技場)
世界ランク13位の日本代表は、同7位のオーストラリア代表に15―19で惜敗した。3―14から後半に2トライなどで追い上げ、W杯優勝2度の強豪に迫った。初勝利は逃したが、対戦7試合目で失点数、得失点差は最小。最も勝利に近づいた。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、65)が「超速ラグビー」を掲げて再任した2季目、課題の守りが改善され成長を示した。次戦(日本時間11月2日)は英ロンドンで世界ランク1位の南アフリカに挑む。
強敵「ワラビーズ」を、あと一歩まで追い詰めた。日本は、過去6戦全敗の格上を相手に20分を残し、1トライ(=5点)で逆転できるところまで迫った。試合後、感想を求められたジョーンズHCは少し時間を置いたあとに「失望している」とぽつり。歴史的勝利に近づいたからこそ国立に駆けつけた4万1612人のため息以上に、悔しさがにじんだ。
執念の守りがあと一歩を引き寄せた。0―7の前半17分から、約1分半に及ぶトライライン際の攻防。突進する相手に低く当たり続け、19次攻撃を耐えた。繰り返しの反則でCTBローレンスが一時退場となっても闘志は衰えず。再びあと数センチを巡る10次の肉弾戦は、WTB石田のタックルが刺さるとNO8リーチがボールを奪い返す会心のスチール。桜戦士の雄たけびとファンの歓声が、地鳴りのように響いた。
ジョーンズHCが再任して1年目の昨季は守りが課題だった。イングランドなど旧伝統的強豪国に軒並み50失点以上を喫した。指揮官は今季、米国代表などを指導したギャリー・ゴールド氏(58)をDFコーチとして招へい。守りのシステムを整備するとともに、試合週3日目の練習では、熱血漢からのゲキに乗せられ、けがすら恐れぬ高い集中状態となり、練習強度が高まることも珍しくないという。後半は2トライを奪い、被トライは1。フランカー下川は「一人一人の粘り強さなど、試合でいい形につながっている」と、うなずいた。
W杯2連覇の南アフリカ、アイルランド戦など強豪国と5連戦に挑む秋の陣。リーチは「オーストラリアに4点差は自信になる」と話し、ジョーンズHCは「(会場の)ウェンブリーで南アフリカに勝つ、こんなに奮い立つことはない。勝てば記憶に残るし、それだけの偉業を成し遂げたい」と言い切った。南アから15年W杯以来の大金星獲得へ、手応えを得て欧州に乗り込む。(大谷 翔太)

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