埼玉グリーンブレイブがSTZシリーズ3連覇 STXはseven x sevenが今季3勝目【スーパー耐久】

最終戦を待たずシリーズ3連覇を決めた埼玉グリーンブレイブの(左2人目から)松井宏太、吉田広樹、服部尚貴、野中誠太

 スーパー耐久第6戦は26日午後、岡山県の岡山国際サーキットでグループ1の3時間レースを行い、STZクラスで3位に入った埼玉グリーンブレイブの松井宏太/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太組(トヨタGRスープラGT4エボ)が、最終戦を待たずにシリーズ3連覇を決めた。ここまで全戦表彰台に上る安定感を強みに、最も激戦なクラスで他を圧倒した。

 Cドライバーを務めるチーム創設時から所属する大ベテランの服部尚貴は「壊れないクルマをメカさんが作り、ドライバーは自分たちの仕事を全うする。それが強さの秘訣(ひけつ)かな」と満足そうな笑み。ドライバーは「絶対に(他車と)当てない。当たりそうなら引く」という鉄則を守り切った結果という。

 プロ枠のBドライバーを務める吉田広樹は「チーム力ですね。きょうはピットに入るタイミングをちょっと失敗したけど、その中で臨機応変に対応できた」と柔軟に対応できたチームの底力を強調。服部は「決して簡単じゃないクラスの3連覇。みんなよくやってくれた。ドライバーやメカさんに感謝したい」と仲間をたたえた。

 最高峰STXクラスは3戦ぶりに復帰したseven x sevenのBANCY/渡会太一/藤波清斗組(ポルシェ911GT3R)が圧巻のポールtoウイン。これで今季出場した4戦すべて表彰台に上り、3勝する圧倒的な強さだ。藤波がアマチュア枠の「Aドライバーがめちゃくちゃ速いから」と強さの秘訣を明かすと、そのBANCYは「メカさんのミスもないし、タイヤ交換も早い。みんな頑張っている」とチームからの後押しを挙げた。

 スーパーGTや海外戦など数多くのレースに出場しているため、「チーム内がグチャグチャになって…。それでスーパー耐久を1回休むことにした」という。結果的に第4、5戦を欠場したものの、参戦初年度でのシリーズ王者も夢ではない状況になった。

 STXクラスは、6位に終わったTKRI(メルセデスAMG)が114ポイントでランク首位を守り、sevenが107ポイントで同2位に浮上。今回2位に入ったapr(レクサスRC F)が106ポイントで同3位につける展開だ。最終戦富士大会(11月16日決勝)では、まれに見る激しいタイトル争いとなりそうだ。

 STZクラスはチームゼロワン26号車が今季2勝目を挙げ、2位にはインパルが続き、日産ZニスモGT4がワンツーフィニッシュを飾った。

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