ルイス・ハミルトンは2025年F1第20戦メキシコGPの決勝レースに向け、「かなりアグレッシブにいく」と宣言。ポールシッターのランド・ノリス(マクラーレン)に挑戦状を突きつけた。
フェラーリ移籍後初となる表彰台獲得を狙い、今季自己最高位となる3番グリッドからのスタートを最大限に活かす構えだ。
「山を登り切った」13ヶ月ぶりのトップ3
7度のワールドチャンピオンは、予選でチームメイトのシャルル・ルクレールにわずか0.090秒差で敗れたものの、2024年シンガポールGP以来となる予選トップ3入りを果たした。
結果として、圧倒的な速さでポールポジションを奪ったノリスとルクレールの直後、2列目3番手から決勝に臨むことになる。
「トップ3に戻れて本当にうれしい」とハミルトン。「ここまで来るのに長い時間がかかった。まさに山を登るような気分だった。でもようやく、すべてが噛み合い始めている。エンジニアたちと協力して、クルマから本来のパフォーマンスを引き出せるようになってきた」
フェラーリでの初シーズンは、想像以上に厳しい展開となっている。今季20戦目を迎える日曜日のレースを前に、ハミルトンはまだフェラーリで4位以上の順位を記録していない。
「正直、タフなシーズンが続いてる。ここまで来るのに、これほど時間がかかるとは思ってなかったけど、大切なのはその過程。この経験を通じて、自分自身大きく成長できたと思う」
Courtesy Of Ferrari S.p.A.
ピットレーンに立つ予選3番手ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、2025年10月25日F1メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)
3番グリッドこそが「完璧なポジション」の理由
興味深いことに、ハミルトンは2番手のルクレールよりも、自身の3番グリッドの方が有利だと考えている。曰く「完璧なポジション」だという。
理由は二つある。まず、3番グリッドはコースの左側、すなわちレーシングライン上にあり、路面がクリーンでグリップが良い。対照的に、イン側の偶数グリッドはダスティで滑りやすい。
さらに、エルマノス・ロドリゲス・サーキットのターン1までの距離は768メートルと、現行カレンダーで最長を誇る。
そのため、後続がスリップストリームを活用するには理想的な条件が揃っており、最前列のドライバーたちは、しばしば”カモ”にされる。実際、過去2年のメキシコGPでは、ポールシッターがいずれも1周目でトップを失っている。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
エルマノス・ロドリゲス・サーキットのターン1で首位を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、2023年10月29日(日) F1メキシコGP決勝レース
「一瞬、2番手かと思ったけど、イン側はあまり良くないんだ。かなり汚れている。だから3番手で良かったと思ってる。これを活かしたい」とハミルトン。
「シャルルもランドも新品のソフトタイヤを1本残してるけど、それでも3番手は悪くない。スリップストリームが使えるからね。明日はかなりアグレッシブに攻めて、なんとか前に出たい」
「彼には失うものがある」ノリスへの挑戦状
ハミルトンはさらに予選後の会見で、ポールのノリスに向かって不敵な笑みを見せた。
「明日は絶対に、これぞレースって走りをしたい。僕には失うものは何もないけど、彼(ノリス)にはある。だから、かなりアグレッシブに行くつもりだ。間違いなくね」
経験豊富なハミルトンは、タイトル争いの渦中にいるランキング2位ノリスに対し、プレッシャーをかけられる立場にあることを明確に意識している。
「うまくいけば、いい勝負ができるくらいに接近できると思う」
ハミルトンはフェラーリでの初表彰台を手にできるのか。13ヶ月ぶりにトップ3からスタートする39歳のレジェンド。その走りに注目したい。
2025年F1メキシコGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。2番手はシャルル・ルクレール、3番手はルイス・ハミルトンとフェラーリ勢が続く結果となった。
決勝レースは日本時間10月27日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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