カナダ企業、景況感改善 米関税で投資・採用に依然慎重=中銀調査

カナダ銀行(中央銀行)が20日公表した最新の四半期調査によると、国内企業は年序盤より状況が若干改善したと感じているものの、米関税による景気抑制効果を踏まえると、投資や採用を拡大する公算は小さいことが分かった。写真は同中銀ビル。オンタリオ州オタワで5月撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)

[オタワ 9日 ロイター] – カナダ銀行(中央銀行)は9日、金融部門の規制強化に警鐘を鳴らすとともに、米国の関税相殺に役立つ可能性があるとして競争とイノベーションを促進する措置を求めた。

キャロライン・ロジャース上級副総裁は「世界が経済ナショナリズムの高まりと産業政策強化の時代を迎える中、われわれは保護策強化の求めに抗う必要がある」と述べた。

また、金融部門における競争性向上、新規参入拡大、イノベーション促進は、消費者、生産性、経済にとって有益な競争につながるとし、「積極的に取り組むべき」と述べた。

同氏は、低迷するカナダの生産性改善が必要と一貫して強調し、それが実現すればインフレの脅威が経済に影響しなくなるとの見方を示している。

カナダの銀行部門は高度に集約され、わずか6行が全銀行資産の93%を保有している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.