米国株式市場=主要3指数最高値、予想下回るCPI好感 好決算追い風

米国株式市場は大幅続伸。予想を下回るインフレ指標や好調な企業決算を追い風に、主要株価3指数はそろって終値での最高値を更新した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)前で4月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 24日 ロイター] – 米国株式市場は大幅続伸。予想を下回るインフレ指標や好調な企業決算を追い風に、主要株価3指数はそろって終値での最高値を更新した。

週間では、ダウ工業株30種は6月以来、ナスダック総合とS&P総合500種は8月以来の上昇率をそれぞれ記録した。

来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。また、メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tab、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tab、アルファベット(GOOGL.O), opens new tab、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tab、アップル(AAPL.O), opens new tabといった超大型ハイテク企業の決算発表が相次ぐ。朝方発表された9月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇した。前月の2.9%上昇から伸びが加速したものの、市場予想は小幅下回り、連邦準備理事会(FRB)による来週の会合での追加利下げはほぼ確実となった。 もっと見る

カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は、良好なCPIについて「インフレ面で明るいニュースが得られた。来週、そして12月にも利下げが実施される可能性が高まった」と述べた。

企業の四半期決算発表は本格化し、LSEGによると、これまでにS&P構成企業のうち143社が決算を発表。前出のデトリック氏は、うち87%が利益予想を、83%が売上高予想を上回ったと指摘。「決算シーズンは好調な滑り出しとなっている」と述べた。

アルファベットは2.7%高。対話型人工知能(AI)の開発を手掛ける米アンソロピックが、アルファベット傘下グーグルとの契約を拡大し、同社製のAI向け半導体を100万個導入すると発表したことが材料視された。 もっと見る フォード(F.N), opens new tabは12.2%高。第3・四半期の利益が市場予想を上回ったことが好感された。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.18対1の比率で上回った。ナスダックでも2.2対1で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は190億4000万株。直近20営業日の平均は207億5000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場

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