【映像】ファイナルラップで「消えていく!」無念の瞬間

 アメリカで人気のストックカーレース、NASCAR(ナスカー)の第34戦が開催。プレーオフのレースは混戦のなか、優勝目前だった日系米国人ドライバーのカイル・ラーソンがファイナルラップにガス欠となり、優勝戦線から脱落するという劇的な幕切れとなった。

 プレーオフの最終戦、4人のドライバーが優勝を争う『チャンピオンシップ4』まで残りあと2戦。前戦ラスベガスで勝利を収めたデニー・ハムリンは勝ち抜けとなり、残る席はあと3つとなった。今回のレースは序盤からトップが頻繁に入れ替わる混戦となったが、残り3周でクラッシュが発生し、2周追加の『オーバータイム』が施行されることになった。

 こうなると予定周回までの燃料ギリギリで走っているドライバーは不安である。しかしそんな思いをよそに、オーバータイムのリスタートが切られた。2列に並んで走る集団の先頭は、イン側にウィリアム・バイロンの24号車、アウト側にカイル・ラーソン5号車が並ぶ。

 あっという間に1周して、残りはファイナルラップのみ。ここでラーソンがバイロンの前に出たが、今度は外側からバッバ・ウォレスの23号車が並びかけてきた。しかしその瞬間、なんとラーソンの5号車が一気に失速! 次々と後続車に抜かれていき、スタンドの観客からは悲鳴のような歓声も聞かれた。

 最終的にレースはウォレスの後方を走っていたチェイス・ブリスコーが勝利した。26位フィニッシュとなったラーソンは、プレーオフ順位ではかろうじて4位に残っている。優勝目前でのガス欠した無念のラーソンに対し、解説の桃田健史氏は「やっぱりラーソンがキーファクターでしたね」と残念そうにコメントしている。

 この劇的なレースの幕切れを目撃した視聴者からは、「ラーソンおちたー!」「スペースシャトルの燃料タンクのような離脱」「ラーソンが消えていく!」「一気にスローダウンしてったな」「ラーソンノーパワー」「ガス欠宮田さん」といったコメントが寄せられた。(ABEMA『NASCAR Groove』/(C)NASCAR)

ABEMA TIMES編集部

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