トランプ米大統領は、アジア歴訪中にブラジルのルラ大統領と会談する見通しを示すとともに、同国に対する関税率を引き下げる用意があると述べた。

  トランプ氏は会談の可能性について、アジア訪問に向かう大統領専用機内で記者団に「適切な条件が整えば、もちろんだ」と語った。

  ブラジル側はマレーシアで開催される東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合に合わせての首脳会談に向けて調整を進めている。ルラ氏はブラジル産品への輸入関税や、同国の最高裁判事、政府当局者とその家族への制裁措置を撤回するようトランプ氏を説得したい考えだ。

  ルラ氏は25日、マレーシアの首都クアラルンプールで、会談の「実現を本当に願っている。解決策を見いだせるという意図を持ってここに来た」と記者団に発言。「全ては話し合い次第だ。彼からも私からもまだ要求はない。議題を提示し、解決策を探ることだ」と話した。

  これに先立ちルラ氏は24日、マレーシア出発前にインドネシアで記者団に対し、「会談実現には非常に関心がある」と述べ、「ブラジルの利益を守り、ブラジルに課された関税が誤りであることを示す用意ができている」と強調した。

原題:Trump, Lula Aim for Asia Meeting With Lower US Tariffs Possible(抜粋)

— 取材協力 Daniel Carvalho

(ブラジル大統領の発言を追加して更新します)

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