チリ・サンティアゴってどんなとこ?
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会場となるベロドロームは?
『2025世界選手権トラック』の会場となるのは、「ペニャロレン・ベロドローム(Velódromo Peñalolén)」。
過去にも「UCIトラックワールドカップ」や、「パン・アメリカ大陸選手権トラック」などを開催してきた屋内ベロドロームだ。
標高は約600m〜700mほど。(※Googleマップ参照)
気圧の薄い高地の方が、新記録が出やすい傾向のあるトラック競技。
ペニャロレン・ベロドロームの「600m台」の標高は低過ぎず、高過ぎずといったイメージだ。
UCI世界記録(男子エリート, 女子エリート)
傾斜が緩め?誰が有利になる?
突出して標高が高い訳ではないものの、平均的には高地に位置するペニャロレン・ベロドローム。
“標高だけ”見れば、世界新記録も狙える競技場なのかもしれない。
しかし、この会場にはもう1つの特徴がある。それはバンクの傾斜が「緩い」ということ。
ペニャロレン・ベロドロームの最大傾斜は「40.8度」。
直近に主要大会が開催されたベロドロームや、強豪国の「ホームバンク」と比較すると、傾斜が緩いことがわかる。

最大傾斜「45度」の伊豆ベロドローム
ベロドローム(都市名で記入)
国
最大傾斜
コンヤ
トルコ
45.5度
バレラップ
デンマーク
45度
サン=カンタン=アン=イブリーヌ(パリ)
フランス
43.8度
アペルドールン
オランダ
44度
ロンドン
イギリス
45度
伊豆
日本
45度
先行選手が有利?

高地ではあるものの傾斜が緩いペニャロレン・ベロドローム。
バンク上部から駆け降り、重力をスピードへと変換する200mFTTなどでは、好タイムが出にくいことが予想される。

ではそんな条件のなか、どんな選手が有利になるのだろうか。
理論上一つ言えるのは、傾斜が急なベロドロームと比較して、先行選手の逃げが決まりやすい、ということ。

トラック競技において、後ろから前方の選手を追い抜いていくエリアで最も多いのが、コーナーを抜けたストレート。
コーナーで前方選手の横(外側)に並び、コーナーからストレートへ抜ける際、外側の選手の方が急な傾斜(極端に言うと下り坂)を利用できることで加速しやすくなるためだ。
競輪選手が有利?

強豪国のなかには、急な傾斜を擁するベロドロームをホームバンクとする国が多い。
ペニャロレン・ベロドロームに現地入りした後、どれだけそのバンクの特性を掴めるかが一つの鍵になるだろう。

そうした観点においては、“競輪選手”として1周333mから500mまで、様々な周長・傾斜の競輪場を走っている日本ナショナルチームが、“バンクへの対応力”という点では秀でているのかもしれない。
ケイリンはもちろん、スプリント、オムニアムやエリミネーションなどの対戦種目では、今大会ならではのポジショニング合戦も見られるかもしれない。
ぜひご注目いただきたい。
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