ノーベル医学生理学賞を受賞した山梨県韮崎市出身の大村智さんが24日、受賞10周年を記念して甲府市で講演しました。
【写真を見る】「人に役に立つものを見つけてやろうと」 ノーベル賞受賞から10年 大村智博士が講演
大村智さん
「あの苦しい時代のことを思うと、なんだこんなのは楽だよとあの時よりこの方が楽だよという具合で、いろいろな艱難を乗り越えることができた」
大村さんは感染症の特効薬「イベルメクチン」の開発経緯について説明。
なかなか思うような成果が出せない中でも、続けられたのは研究者としての信念だったと力を込めました。
大村智さん
「いつもいいものを見つけてやる。人に役に立つものを見つけてやろうと、このようにやっていると必ず見つかるはずだと、私は信じてやってきた」
また、講演で大村さんは資金不足による施設の閉鎖などの苦難も、すべてがノーベル賞受賞の糧になったと話していました。
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