トータル1080psを発生するスーパーPHEV

【写真はこちら】最高速度は350km/hオーバーというハイパフォーマンスを発揮(全7枚)

レヴエルト、テメラリオというスーパースポーツカー2モデルにスーパーSUVのウルスという、3つの製品ラインを確立させて好調なアウトモビリ・ランボルギーニ(以下、ランボルギーニ社)。いまや世界の56の国と地域で185のディーラーを展開している。中でも日本は重要なマーケットのひとつであり、米国、ドイツに次ぐ第3位の販売台数を誇る。

そんな日本市場のオーナーやファンに向けて、ランボルギーニ社では毎年のように「ランボルギーニ デイ ジャパン」を開催し、ニューモデルやスペシャルモデルを日本初公開している。今回お披露目された「フェノーメノ」は、ランボルギーニ チェントロスティーレ(スタイルセンター)の20周年を記念した、29台限定のフューオフ(Few Off:ワンオフではない、少数限定)モデルだ。

2025年8月に開催されたモントレーカーウイークで発表されたフェノーメノは、レヴェントンから始まり、セストエレメント、ヴェネーノ、チェンテナリオ、シアン、カウンタックと続いてきた、ランボルギーニの伝統的な限定モデルの集大成だ。

ベース車はレヴエルトだが、ハイブリッド システムは自然吸気の6.5L V12エンジンが835psにパワーアップされ、前2基:後1基の電気モーターは合計245psを発生し、合計出力は1080psに達する。このハイパワーを8速DCTを介して4輪を駆動し、0→100km/h加速は2.4秒、0→200km/h加速は6.7秒、最高速度は350km/hオーバーというハイパフォーマンスを発揮する。

300万ポンド(約6億円)の限定29台は既に完売!

インテリアは3つのディスプレイによるミニマリズムにかなったデザインで、大半の操作ボタンは不要とされている。センターコンソールからドアパネル、バケットシートなどは、ほとんどカーボンファイバー製だ。

その車名はランボルギーニの流儀に則って、2002年にメキシコで活躍した闘牛の名に由来している。また、スペイン語で「驚異的な」という意味もある。ランボルギーニ史上もっともパワフルなV12エンジンを搭載した、29台限定のスーパーPHEV「フェノーメノ」。車両価格は300万ポンド(約6億1200万円!)といわれているが、既に完売しているという・・・。日本人オーナーも、いるらしい。

なお、今回のランボルギーニ デイ ジャパン 2025では、カスタマイズプログラムの「アドペルソナム」で仕上げられた世界で1台のレヴエルト「アニマエ(Animae)」もアジア初公開されたほか、レヴェントン、シアン、チェンテナリオ、ミウラSVRといった歴代のフューオフモデルやクラシックモデルも展示され、約100台以上のランボルギーニ車によるパレードも行われた。

【ランボルギーニ フェノーメノ 主要諸元】
●全長×全幅×全高:5014×2076×1161mm
●ホイールベース:2779mm
●車両重量:1770kg(推定)
●エンジン種類:V12 DOHC+3モーター
●総排気量:6498cc
●エンジン最高出力:835ps/9250rpm
●エンジン最大トルク:725Nm/6750rpm
●モーター合計出力:245ps
●システム最高出力:1080ps
●トランスミッション:8速2DCT
●駆動方式:電動4WD
●タイヤサイズ:前265/30ZRF21、後355/25ZRF22

Webモーターマガジン編集部

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