フォレオ、スペイン人材を重用し、マルタ・パネラ氏をグローバル・マーケティング・ディレクターに任命 – FashionNetwork 日本

掲載日

2025年10月24日

美容テクノロジーに特化するスウェーデン企業のフォレオは、社内でスペイン人材の積極登用を進めている。同社は、西欧のマーケティング＆コミュニケーション・ディレクターを務めてきたマルタ・パネラ氏を、グローバル・マーケティング＆コミュニケーション・ディレクターに昇格させた。

マルタ・パネラ、フォレオの新グローバル・マーケティング＆コミュニケーション・ディレクター – Foreo

15年のキャリアを持ち、そのうち8年をフォレオで過ごしたパネラ氏は、かつてShowroomprive.comに在籍したほか、デジタル企業向けのコミュニケーションとブランド構築に特化したエージェンシー「PR4eCommerce」を創業している。また、Women in Retail、Women in Tech、Consejo General Madrid Capital del Lujoなどの団体にも所属している。

今回の人事について同社は、「グローバル・ビジョンと各地域市場の進化を効果的に統合することを目指す」としている。一方、パネラ氏は新たな職務の課題について次のように述べた。「当社は、デジタル成熟度や規制、メディアエコシステムが異なる80カ国以上で事業を展開している。私の戦略は、オウンドコンテンツ、プロフェッショナル向けアクティベーション、テクノロジーを統合し、ブランドの権威性を高めるモデルへのシフトに注力することにある。最大の課題のひとつは、ブランドのグローバル・ビジョンと各市場の実情との真の調和を実現することだ」。

フォレオは、ビューティテック分野における現在を「加速度的な拡大期」と捉え、自社は「グローバルでも良好なポジションにある」とみている。パネラ氏によれば、来年の戦略はLEDデバイスでの地位強化、成長市場での拡大加速、新興技術を取り入れた補完的デバイスの投入に注力するという。

2013年に設立された同社は、現在約80の市場で事業を展開し、これまでに2,000万台以上のデバイスを販売したとしている。スペインは主要市場のひとつで、自社ECに加え、Sephora、Douglas、WOWといった小売各社や、Amazonなどのマーケットプレイスでも展開している。El Corte Inglés（エル・コルテ・イングレス）は主要パートナーのひとつで、同百貨店内に約20の売場（コンセッション）を運営している。