米朝首脳会談の実現呼びかけ、韓国統一相、関係改善期待

韓国の鄭東泳統一相は24日、アジアを歴訪するトランプ米大統領に対し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左)との会談を呼びかけた。写真は2019年6月、平壌で撮影(2025年 ロイター/KCNA via REUTERS)

[ソウル 24日 ロイター] – 韓国の鄭東泳統一相は24日、アジアを歴訪するトランプ米大統領に対し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との会談を呼びかけた。韓国の聯合ニュースが報じた。韓国の李在明大統領らは、米朝会談が来週実施される可能性には否定的だが、実現すれば北朝鮮との関係改善に向けた外交上の突破口となるとの期待もある。

鄭氏は、トランプ氏の韓国訪問は、北朝鮮にとっても国際的地位と経済の向上につながる可能性がある好機だとし、「米朝の指導者は大胆な決断をする必要がある」と述べた。

トランプ氏は大統領1期目の在任中、日本訪問に合わせて実現した2019年の板門店での会談を含め、金氏と3回会談した。ただ核開発計画終了に関する合意には至らなかった。

トランプ氏は24日に米国を出発し、5日間でマレーシア、日本、韓国を訪れる。2期目就任後、この地域へ訪問は初めてとなる。

鄭氏は、今回は米朝指導者間の会談に通常必要な準備や調整を省けるとし、機会を逃せば両者の会談は非常に困難になるとの見方を示した。「(会談は)北朝鮮の国際的な地位と国民の生活改善に寄与する。そのために必要な平和と安定の保証は、トランプ氏と会うことによってのみ可能だ」と主張した。

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