
10月24日、S&Pグローバルがまとめた10月のHSBCインド総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は59.9と、9月の確報値である61.0から低下し、5カ月ぶりの低水準を記録した。写真は、インド・アーメダバードの会計事務所マヌバイ&シャーのオフィスにて端末で作業する従業員。2023年7月撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)
[ベンガルール 24日 ロイター] – S&Pグローバルがまとめた10月のHSBCインド総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は59.9と、9月の確報値である61.0から低下し、5カ月ぶりの低水準を記録した。需要鈍化と生産価格上昇が企業の楽観的な見通しを圧迫した。ロイターがまとめた市場予想中央値(61.2)も下回った。
ただ、好不況の分かれ目となる50を引き続き大幅に上回っている。
10月は製造業部門が9月の4カ月ぶり低水準から回復する一方、サービス部門の成長鈍化が重しとなった。
製造業部門PMIは前月の57.7から58.4に上昇。サービス部門PMIは60.9から58.8に低下した。
総合PMIの新規受注指数は堅調だったものの、5月以来の低水準となった。
インドの製品とサービスに対する世界的な需要は主に製造業の輸出鈍化により、7カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。
トランプ米大統領は、インドがロシア産原油の購入を止めない限り、高水準の関税が続くと繰り返し表明している。
9月に物品・サービス税(GST)が引き下げられたこともあり、製造業・サービス業ともコスト圧力は緩和した。しかし、企業はその恩恵を顧客に還元することを控え、営業コストの上昇を相殺するため販売手数料を引き上げた。
競争圧力の高まり、市場環境、需要動向に対する懸念から、今後1年間に関する企業の楽観的な見方は後退した。
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