米軍が「麻薬密売船」攻撃、太平洋側で初 2人死亡=国防長官

ヘグセス米国防長官は22日、米軍が東太平洋で麻薬密売船とみられる船舶を攻撃し、密売とみられる2人を殺害したと発表した。18日撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

[ワシントン 22日 ロイター] – ヘグセス米国防長官は22日、米軍が東太平洋で麻薬密売船とみられる船舶2隻を攻撃し、5人を殺害したと発表した。

トランプ大統領はここ数カ月、麻薬対策として米軍に作戦を命じている。米軍はカリブ海で少なくとも7隻の麻薬密売船とみられる船舶を攻撃しているが、太平洋側での攻撃は今回が初めて。

カリブ海での攻撃ではこれまでに32人が死亡しており、麻薬の生産地とされるベネズエラやコロンビアとの緊張が高まっている。米政府は対象船舶が運んでいた麻薬の量など、詳細をほとんど明らかにしていない。

ホワイトハウスで記者団の取材に応じたトランプ氏は、ベネズエラに対する地上攻撃計画も改めて示唆した。これにより軍事的緊張が高まる可能性がある。

地上攻撃を行う場合は議会に通告するとの考えも示し、作戦について「具体的に説明することになるだろう」と述べた。

一方、法律専門家らは、海上法執行機関の沿岸警備隊ではなく米軍が攻撃を行っていることや、殺害を伴う攻撃の前に輸送を阻止する措置が行われていないことを疑問視している。

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