米国株式市場=下落、ダウ330ドル超安 まちまちの決算や米中貿易摩擦再燃で

米国株式市場は下落して取引を終えた。写真はニューヨーク証券取引所(NYSE)で9月撮影(2025年 ロイター/Jeenah Moon)

[ニューヨーク 22日 ロイター] – 米国株式市場は下落して取引を終えた。ネットフリックスのさえない業績など、企業決算がまちまちとなったほか、トランプ米政権が米国製ソフトウエアを使用した多岐にわたる製品の中国への輸出制限を検討していると伝わり、投資家のリスク選好が後退した。

主要3指数はこの報道を受けて下げ幅を拡大。情報技術(.SPLRCT), opens new tabと通信サービス(.SPLRCL), opens new tabが軟調となり、ハイテク株中心のナスダック総合(.IXIC), opens new tabが下げを主導した。米当局者や関係筋によると、新たな輸出規制は、ノートパソコンからジェットエンジンに至るまで幅広い品目を対象とするもので、中国によるレアアース(希土類)輸出規制への報復措置として検討されている。トランプ米大統領は21日、中国の習近平国家主席と2週間後に多くの課題について協議すると述べ、交渉はうまくいくと自信を示すと同時に、習氏との会談は実現しない可能性もあると述べた。

USバンク・ウェルス・マネジメントの投資ストラテジスト、トム・ハインリン氏は「(米中の貿易摩擦は)継続中で、おそらくトランプ大統領と習近平国家主席の会談が実現するまで続くだろう」とし、「それに加えて、一部のハイテク企業が期待外れの業績を発表した」と指摘。

その上で、「しかし、決算シーズンはかなり好調で、(株価は)過去最高値からそれほど離れていない。今日のような日を理由に、投資家に投資配分を変えるよう勧めるつもりはない」と語った。

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