
スウェーデンのクリステション首相(右)は22日、スウェーデンを訪問しているウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。同日撮影(2025年 ロイター/Fredrik Sandberg/TT News Agency/via REUTERS)
[リンシェーピング(スウェーデン)/キーウ 22日 ロイター] – スウェーデンのクリステション首相は22日、スウェーデンを訪問しているウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。会談後、ウクライナに戦闘機「グリペン」を最大150機輸出する合意書に署名したと明らかにした。
両首脳はスウェーデン南部のリンシェーピングで会談。グリペンのほか、「グローバルアイ」早期警戒管制機などを製造するスウェーデンの軍需品メーカー・サーブ(SAAB)(SAABb.ST), opens new tabの施設を訪問した。
クリステション氏はゼレンスキー氏との共同記者会見で、ウクライナと防空を巡る長期協力に関する合意に署名したと明らかにし、その中に「グリペンE」戦闘機100─150機をウクライナに輸出する項目が盛り込まれていると述べた。
ゼレンスキー氏は「ウクライナ軍にとってグリペン(の配備)は優先事項になっている」とし、来年の引き渡しを目指していると述べた。また、ウクライナはサーブとのドローン(小型無人機)の共同生産に関心を持っているとも語った。
ウクライナへのグリペン供給の可能性は約2年前から検討されてきたが、ウクライナが米国製のF16戦闘機の導入に集中できるよう保留されていた。
ゼレンスキー氏はスウェーデンを訪問する前にノルウェーを訪問。ノルウェーはウクライナに対し、電力と暖房の確保に向けた天然ガス購入費として15億ノルウェークローネ(1億4940万ドル)を追加的に拠出すると発表した。
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