米との通貨スワップ、アルゼンチンの格下げ回避に寄与=フィッチ幹部

格付け大手のフィッチ・レーティングスは22日、アルゼンチン中央銀行が米財務省と締結した通貨スワップ協定が同国の信用格下げ回避に寄与したとの考えを示した。写真は同中銀の外観。4月撮影(2025年 ロイター/Agustin Marcarian)

[ニューヨーク 22日 ロイター] – 格付け大手のフィッチ・レーティングスは22日、アルゼンチン中央銀行が米財務省と締結した通貨スワップ協定が同国の信用格下げ回避に寄与したとの考えを示した。同時に、格上げには外貨準備を再構築するためのより広範な計画が必要だと述べた。

フィッチの米州部門の共同責任者トッド・マルティネス氏は電子メールで、「米国による支援は、アルゼンチンの格下げ回避に寄与した。アルゼンチン中銀が自国の為替レート制度を守るために外貨準備を使い続けていれば、格下げのリスクは高まっていただろう」と指摘。アルゼンチンに対する米国の支援は、アルゼンチン政府のより広範な外貨準備再構築計画の一環でない限り、格上げには不十分との見方も示した。

アルゼンチン中銀は20日、米財務省との間で200億ドル規模の新たな通貨スワップ協定を締結したと発表。この合意は為替レートや資本市場のボラティリティーに対応する能力を高めるための包括的な戦略の一環だとしている。

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