米中会談の余地あり、USTR代表 レアアース規制巡り中国と協議へ

グリア米通商代表部(USTR)代表(右)は2日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談について、トランプ氏のスケジュールにはなお会談のための枠があると明らかにした。写真はスペイン・マドリードで9月撮影(2025年 ロイター/Violeta Santos Moura)

[ワシントン 22日 ロイター] – グリア米通商代表部(USTR)代表は2日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の会談について、トランプ氏のスケジュールにはなお会談のための枠があると明らかにした。ただ、来週韓国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて行われるかどうかは、双方の決定にかかっているとした。

グリア氏はCNBCとのインタビューで、自身がベセント財務長官とともにマレーシアに向かい、中国政府当局者と会談すると明らかにした。中国のレアアース(希土類)輸出規制に言及し、中国政府による「信じがたいほど強引」かつ「不均衡」な措置について協議すると述べた。

中国のレアアース輸出規制については、ハイテク分野に必要な希土類の供給を継続するという両国当局者が数カ月前に交わしたコミットメントに違反すると指摘。同時に、米中がより均衡の取れた貿易を行い、建設的な関係を構築するための「理想的な着地点」がなお存在するという認識を示した。

さらに、米企業を排除し、中国国内の過剰生産と供給過剰を招くような同国の政策は米国に対し機能しないとし、「もはやそのような生き方はできない。別の道が必要だ」と強調。米中が緊張を緩和させるチャンスはあると述べた。

また、米国産大豆やトウモロコシの輸入停止措置を含む農業問題についても、トランプ大統領らが中国側と協議する見通しとした。

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