
10月22日、オーストラリアとニュージーランドで、猛烈な熱波の影響で各地で山火事が発生し、シドニーの一部では春としては異例の40度を超える気温が観測された。写真は3月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[ウェリントン/シドニー 22日 ロイター] – オーストラリアとニュージーランドで22日、猛烈な熱波の影響で各地で山火事が発生し、シドニーの一部では春としては異例の40度を超える気温が観測された。
最大時速100キロメートルの突風により山火事の危険性が高まっており、最も人口の多いニューサウスウェールズ州全域で屋外での全面的な火気使用禁止令が出された。豪当局によると36件の火災が発生し、このうち9件は鎮火していない。
シドニー西部の郊外では気温が40度に達し、中心部でも37度を超えた。気象局の予報官は「まだ春なのに信じられないほどの高温だ」と述べた。
ニュージーランドでは、極端な気象状況でしか出されない「赤」レベルの強風警報が中部と南部で出された。南島のカイコウラ近郊や北島のホークスベイで山火事が発生し、これまでに住宅5棟を含む複数の建物が焼失した。
政府は厳しい気象状況への対応を支援するため、南島のカンタベリー地方に非常事態を宣言した。
気象当局のメットサービスは、23日に南島の東海岸沿いで最大時速150キロ、首都ウェリントン周辺で最大時速140キロの突風が吹く恐れがあり、国内の一部では大雨も予想されるとした。当局は住民に対し屋内にとどまり、不要不急の移動を避け、停電や通信障害に備えるよう呼びかけている。
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