
企業の持続可能性に関する欧州連合(EU)の規則を巡り、カタールと米国が液化天然ガス(LNG)輸出に及ぼし得る影響に懸念を表明する書簡をEU首脳に送った。写真はLNGタンカーの模型とカタールの国旗。2022年5月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[22日 ロイター] – 企業の持続可能性に関する欧州連合(EU)の規則を巡り、カタールと米国が液化天然ガス(LNG)輸出に及ぼし得る影響に懸念を表明する書簡をEU首脳に送った。カタールエナジーが22日明らかにした。
欧州連合(EU)の「企業持続可能性デューデリジェンス指令(CSDDD)」は、域内で事業を行う大企業に対し、サプライチェーン上の人権・環境問題を特定・是正することを義務付ける内容。違反した場合は罰金を科す。
カタールのカアビ・エネルギー相とライト米エネルギー長官が署名した書簡は、CSDDDは「欧州全域の家庭や企業にとって重要なエネルギー供給の入手しやすさや信頼性に重大なリスクをもたらし、EUの産業経済の将来の成長、競争力、回復力にとって存続に関わる脅威となる」としている。
先週、欧州議会の法務委員会は、企業の反発を受け、内容を緩和したが、カアビ氏はロイターに、追加の修正がなければ、カタールはEU域内で事業を行うことができず、欧州にLNGを供給できなくなるとの見解を示していた。
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