ウクライナ議会が国防費の上積みを可決、今年2度目

 10月21日、ウクライナ最高会議(議会)は、今年の国防費を約3250億フリブナ(77億ドル)増額して総額2兆9600億フリブニャ(708億6000万ドル)とする予算修正案を可決した。キーウで7月17日撮影(2025年 ロイター/Andrii Nesterenko)

[キーウ 21日 ロイター] – ウクライナ最高会議(議会)は21日、今年の国防費を約3250億フリブナ(77億ドル)増額して総額2兆9600億フリブニャ(708億6000万ドル)とする予算修正案を可決した。

国防費の上積みは7月の約4124億フリブニャ(98億7000万ドル)に続いて今年2度目。当初予算は今年の国防費を約2兆2000億フリブニャと見込んでいた。

マルチェンコ財務相は「状況は常に変化しており、侵略に効果的に抵抗するために支出を増やさざるを得ない」と説明。「政府はパートナーの支援を受けており、ウクライナ軍向けの追加支出を確保する資金源を持っている」と述べた。

総延長1200キロメートル余りにわたる前線では激しい戦闘が継続。ウクライナ軍は装備がより整ったロシア軍に対抗して防衛線を維持するため、弾薬や兵器の需要が膨らみ続けている。

ウクライナ政府関係者によると、必要な国防費の一部はロシア政府の凍結資産から生じる利益を担保とする融資で賄われる予定。ウクライナは既に今年入ってこの融資制度で280億ドルを受け取った。2022年2月のロシア侵攻開始以来、同盟国から受けた対外財政支援は約1520億ドルに上っている。

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