2025/10/21 10:11
工藤宗介=技術ライター

山陽小野田市にある長州産業の生産設備
(出所:日経BP)
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工場で出荷を待つ長州産業製太陽光パネル
(出所:日経BP)
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アンフィニが2017年に建設した福島工場
(出所:日経BP)
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長州産業は10月14日、福島県楢葉町に太陽光パネルの新たな生産拠点「東日本工場」を開設すると発表した。2026年春に工場を開設し、同年秋に稼働する予定。
同社は現在、山口県山陽小野田市の本社に年産500MWの生産設備を持っている。今後の需要拡大および北米展開を見据え、新たな生産拠点として、楢葉北産業団地にある旧アンフィニ(大阪市)の福島工場の土地と建屋を取得した。
敷地面積は3万1239.7m2、延床面積は1万6709m2。生産能力は年間200MW、将来的には同800MWに拡大する予定。従業員は、地元を中心に50人を新規雇用する予定。東日本大震災および福島第一原発事故の復興に貢献する。
2022年に破産したアンフィニは、「Japan Solar」のブランドで太陽光パネルを製造・販売していたほか、小売り電気事業も手掛けていた。政府からの補助金を活用して2017年7月に年産100MWを目標に楢葉町に新工場を建設した。しかし、特許問題などから当初、予定していた海外メーカーのライセンス生産を断念するなど、販売が伸びず、2021年9月に民事再生法適用を申請したが、スポンサー企業が見つからず再建を断念、破産に至った。

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