カナダ首相、鉄鋼・アルミ貿易巡る対米協議の行方に慎重姿勢維持

 10月21日、カナダのカーニー首相は、同国が米国と鉄鋼・アルミニウム製品に関する貿易協定に近く合意するとの一部報道を巡り、現時点で過大な期待はしないとの慎重な姿勢を示した。カナダ・バンクーバーの港で8月3日撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)

[オタワ 21日 ロイター] – カナダのカーニー首相は21日、同国が米国と鉄鋼・アルミニウム製品に関する貿易協定に近く合意するとの一部報道を巡り、現時点で過大な期待はしないとの慎重な姿勢を示した。

カナダ紙グローブ・アンド・メールは事情に詳しい関係者の話として、カーニー氏とトランプ米大統領が月末に韓国で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、鉄鋼・アルミの協定に調印する態勢が整っている可能性があると伝えた。

カーニー氏はこの報道について記者団から質問されると、韓国でトランプ氏と会う方針だとした上で「われわれは米国と協議を続けている。私はそれを(今)大げさにとらえるつもりはない」と語った。

ホワイトハウスと米商務省はコメント要請に回答していない。

グローブ・アンド・メールによると、カナダは米国に関税を引き下げてもらう条件として、輸入枠の受け入れを迫られる公算が大きく、重要鉱物は協議対象から外されている、と関係者が明かしたという。

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