インドネシア大統領就任1年、学生が無料給食制度廃止訴え抗議デモ

10月20日、 インドネシアのプラボウォ大統領が就任1年を迎えた同日、首都ジャカルタの大統領公邸の近くに計約300人の学生らが集まり、学校などでの無料給食制度の廃止を訴える抗議デモを繰り広げた。ジャカルタのデモ現場で撮影(2025年 ロイター/Willy Kurniawan)

[ジャカルタ 20日 ロイター] – インドネシアのプラボウォ大統領が就任1年を迎えた20日、首都ジャカルタの大統領公邸の近くに計約300人の学生らが集まり、学校などでの無料給食制度の廃止を訴える抗議デモを繰り広げた。

無料給食制度はプラボウォ氏の看板政策として導入されたが、開始後に計数千人の生徒が食中毒に陥った。抗議デモで掲げられた横断幕には「無料給食制度は毒だ」と記されていた。

ジャヤバヤ大の学生、マウラナ・サイさん(25)は「(無料給食)制度は始まったものの、未解決の問題が依然として存在する」と語り、無料給食制度を含めた政策の改革を求めた。

学生団体連合「BEM SI」は20日の抗議デモのポスターをインスタグラムに投稿し、「#1年で十分だ」と「#問題続きの1年」のハッシュタグを添えた。

インドネシア国立研究イノベーション庁の研究員、ワシスト・ラハルジョ・ジャティ氏(政治学)は「概してプラボウォ政権は最初の1年にいくらかの混乱を経験し、特に透明性と(国民)参加の欠如が顕著だった」と指摘し、一例として無料給食制度の導入を挙げた。

プラボウォ氏は20日、閣僚に対して無料給食制度の意義を強調する一方で、教育と医療制度を改善させると訴えた。

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