ドイツ税収、9月は前年比2.6%増 短期的な押し上げ見込めず

 ドイツ財務省は21日発表の月次報告で、9月の連邦・州政府の税収が前年同月比2.6%増加し、総税収が884億ユーロ(1030億9000万ドル)となったと明らかにした。写真はフランクフルトの金融街。2023年11月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ベルリン 21日 ロイター] – ドイツ財務省は21日発表の月次報告で、9月の連邦・州政府の税収が前年同月比2.6%増加し、総税収が884億ユーロ(1030億9000万ドル)となったと明らかにした。

ただ、短期的には景気回復による税収押し上げ効果は期待できないという。

1─9月の税収は前年同期比6.2%増の6650億ユーロだった。

2024年は2年連続のマイナス成長となり、政府は今年の成長率を0.2%と予想している。

月次報告は、先行指標によると「短期的には顕著な景気回復の加速」が示されていないと指摘した。

8月は米国の需要急減を受けて輸出が予想外に減少。鉱工業生産は3年超ぶりの大幅な落ち込みとなり、鉱工業受注は4カ月連続で減少した。

賃金税が顕著に伸びた一方、付加価値税は停滞した。

報告によると、税務アナリストは今年の税収を3.7%増の8933億ユーロと予想している。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

Maria Martinez

Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.

WACOCA: People, Life, Style.