
米国株式市場は大幅続伸。好調な企業決算を受けてリスク選好度が高まり、地銀の信用不安が和らぐ中、金融株とハイテク株が買われ、上昇を主導した。写真はニューヨークで4月撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)
[ニューヨーク 20日 ロイター] – 米国株式市場は大幅続伸。好調な企業決算を受けてリスク選好度が高まり、地銀の信用不安が和らぐ中、金融株とハイテク株が買われ、上昇を主導した。
ダウ工業株30種は約516ドル値上がりし、ナスダック総合とS&P総合500種は1%超上昇した。
アップル(AAPL.O), opens new tabは最高値を更新した後、約3.9%高で取引を終えた。小型株で構成されるラッセル2000指数(.RUT), opens new tabは2.0%上昇し、大型株をアウトパフォームした。
マーフィー・アンド・シルベストのシニア・ウェルス・アドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「全般的に堅調で幅広い動きだ。市場にネガティブな要素はあまりない。金融セクターから幾分の安心感が見られた。投資家は先週の下げがやや過剰反応だったのではないかと考えている」と述べた。
メタ・プラットフォームズ(META.O), opens new tab、ネットフリックス(NFLX.O), opens new tab、アルファベット(GOOGL.O), opens new tabは1.3─3.3%上昇。フィラデルフィア半導体指数(.SOX), opens new tabは史上最高値を更新し、1.6%高で取引を終えた。第3・四半期決算シーズンが本格化し、今週は電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O), opens new tab、ネットフリックス、IBM(IBM.N), opens new tab、インテル(INTC.O), opens new tab、ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N), opens new tab、フォード・モーター(F.N), opens new tabのほか、航空宇宙、運輸、総合メーカーなど、注目度の高い産業企業の決算発表が相次ぐ。
今後予定される米地銀の決算はシステミックな信用不安による先週の急落を受けて、同セクターの状況をより詳細に把握する手がかりとなる見込みだ。
1日から始まった連邦政府機関の一部閉鎖について、ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長が20日、今週中に終了する公算が大きいと述べたことも、市場の地合い改善に寄与した。
S&P500の主要11セクターでは通信サービス(.SPLRCL), opens new tabの上昇率が最大だった。主要消費財(.SPLRCS), opens new tabと公益事業(.SPLRCU), opens new tabは下落した。航空機大手ボーイング(BA.N), opens new tabは1.8%上昇。米連邦航空局(FAA)から「737MAX」について、月間42機への増産で承認を獲得した。ダイエット食品や減量支援サービスを手がけるウェイト・ウォッチャーズ(WW.O), opens new tabは9.3%急伸。減量薬の配送でアマゾン・ドット・コム(AMZN.O), opens new tabと提携すると発表したことを受けた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を4.81対1の比率で上回った。ナスダックでも3.34対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は175億株。直近20営業日の平均は202億1000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
※米国株式市場
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