掲載日
2025年10月20日
英国の消費者の45%が、今年のクリスマスショッピングで人工知能(AI)を活用すると見込まれている。
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これが実現すれば、eコマースの不正防止とリスクインテリジェンスを提供するRiskifiedの新たな調査によれば、英国は「真にAIに支えられた初のショッピングシーズンの瀬戸際にあり、ショッピング最盛期を前に小売事業者が留意すべき、eコマースの構図における大きな転換点を迎えつつある」という。
さらに、英国の回答者の58%がAIに購入手続きを任せることに前向きで、これは「エージェント型AIツールへの信頼と採用が広がっている」ことを示している。
一方で、英国の買い物客の60%は買い物でAIツールを使った経験があるものの、約40%はまだAIに触れておらず、これは「英国での普及が、よりAI先進の市場に比べて遅れている」ことを示唆している。
報告書によれば、英国の買い物客は「利便性重視の低リスクな場面でAIが最も役立つ」と見ており、50%が注文状況の確認に、3分の1が返品手続きにAIを利用するとしている。
また、消費者はインスピレーションや意思決定にもAIを活用しており、37%が商品アイデア、28%がレビュー、27%が価格比較に利用している。
AIショッピングアシスタントを利用したことがある人のうち、52%は「人が介入する前にAIが問題を解決した、あるいは部分的に助けになった」と回答。これに対し、「苛立ちを覚えるほどの失敗により、その作業を完全に放棄した」と報告したのは16%にとどまった。
一方、英国の買い物客の主な懸念は、決済の安全性(30%)、コントロールの喪失(24%)、AIの誤りへの不安(21%)だ。
最も信頼する対象を尋ねたところ、41%が店頭スタッフを挙げ、33%はAIなしのオンラインショッピングを選び、AIショッピングアシスタントを信頼する人は25%にとどまった。
RiskifiedのEMEAおよびAPAC担当ゼネラルマネージャー、アビラム・ガナー氏は次のように述べた。「世界的にも、そして英国でも、買い物客はすでにAIとやり取りしており、近い将来それを本格的に受け入れていくつもりだ。
「エージェント型AIはオンラインショッピングをより便利で、よりパーソナライズされたものにしている。しかし、小売事業者は不正リスクの増大にも留意しなければならない。」
「最先端のテクノロジーを活用してこそ、小売企業は自社の事業を守りながら、シームレスな顧客体験を提供し続けることができる。」」
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