
ウクライナのゼレンスキー大統領は10月19日、パトリオット防空システム25基を購入する契約を準備していると述べた。アラスカ州のアイルソン空軍基地で2022年3月に撮影されたパトリオット防空システム。提供写真(2025年 ロイター/U.S. Air Force/Senior Airman Joseph P. LeVeille)
[キーウ 20日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領と17日に行った会談について、新たな防空システム獲得に向けた進展が得られたと述べ、会談の成果を強調した。また、ハンガリーのブダペストで予定されているトランプ氏とロシアのプーチン大統領の会談について、招待されれば参加する意向を示した。
トランプ大統領は
ワシントンのホワイトハウスで
17日に実施した
ゼレンスキー氏との会談, opens new tabで、
ウクライナがロシアとの戦闘で必要としている巡航ミサイル「トマホーク」供与の可能性を否定しなかったものの、プーチン氏との直接会談を控える中、供与に積極的な姿勢を示さなかった。
関係筋の話で、トランプ氏は会談でウクライナに対し領土割譲を促したと伝わっている。
ゼレンスキー氏は関係筋の話が報じられる前の19日に行った発言で、「トランプ大統領と大統領の側近らと2時間以上にわたり何度も協議した。トランプ氏のメッセージは前向きだ。つまり、現状の戦線を維持するということだ」と述べた。その上で、今回のワシントン訪問の成果として、ウクライナが防空システム「パトリオット」25基の購入契約の準備に入ったと明らかにした。ただ、パトリオット購入契約の署名にどの程度近づいているかについては明言を避けた。
トランプ氏がプーチン氏と予定するブダペストでの会談については、ハンガリーの国内政治が影響したとの見方を示し、会談場所の選定を非難。「われわれが協議しているのはウクライナの平和であり、ハンガリーの選挙ではない」と述べた。ただ、ウクライナも含めた3カ国間会談や「シャトル外交」が提案されれば、喜んで応じると述べた。
ゼレンスキー氏の発言は当初オフレコとされていたが、20日にメディアへの公開が認められた。
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