
10月20日、 オーストラリア国防省は20日、南シナ海で哨戒任務に当たっていたP-8Aポセイドン海上哨戒機の近くに中国軍の戦闘機が照明弾を投下したことを受け、中国政府に懸念を伝えたと発表した。写真はマールズ国防相。シドニーで9月撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
[シドニー 20日 ロイター] – オーストラリア国防省は20日、南シナ海で哨戒任務に当たっていたP-8Aポセイドン海上哨戒機の近くに中国軍の戦闘機が照明弾を投下したことを受け、中国政府に懸念を伝えたと発表した。
国防省は声明で、哨戒機と乗組員の安全を脅かしたと指摘し、「安全でプロフェッショナルな行動とは言えない」と批判した。「中国を含む全ての国に対し、自国の軍隊を安全かつプロフェッショナルな方法で運用することを期待する」と呼びかけた。負傷者は出ておらず、機体の損傷はなかったとしている。
マールズ国防相はスカイ・ニュース・オーストラリアのテレビ番組のインタビューで、「2度にわたりP-8の至近距離で照明弾が発射された。距離が極めて近かったことが、この行動を危険でありプロフェッショナルではないと判断する理由だ」と説明した。
同氏はキャンベラの中国大使館と北京の豪大使館を通じて正式に懸念を申し入れたと明らかにした。
今年2月にも、中国の戦闘機が海上哨戒機の至近距離で照明弾を投下したとして、オーストラリアは同様に非難していた。
一方中国軍は、西沙諸島周辺の領空侵犯で警告を発したとし、「オーストラリアの行動は中国の主権に対する重大な侵害で海上や空中での事態につながるリスクがある」との声明を発表した。
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