トランプ米大統領は、中国との通商交渉再開を前に、米国が重視する3つの問題としてレアアース(希土類)、合成麻薬フェンタニル、大豆を挙げた。
トランプ氏はフロリダからワシントンへ戻る専用機内で、「中国にレアアースを巡って駆け引きしてほしくない」と述べた。
同氏はまた、米国は中国に対しフェンタニルの輸出をやめるよう求めているとし、中国がこの薬物や前駆物質の流出を抑制できていないと批判した。
さらに、中国による米国産大豆の購入再開も要求項目に含め、「自然なことだ」と語った。

今週マレーシアで中国側と会談する予定だとベッセント米財務長官
Source: Bloomberg
ベッセント米財務長官は、米中代表団が今週マレーシアで会談する見通しだと述べている。
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米中の暫定的な貿易休戦は11月10日に期限を迎える予定で、延長されなければ再び関税合戦が激化する恐れがある。
トランプ氏は1日から中国製品に100%の輸入課徴金を発動すると発言しており、両国関係は再び緊張を強めている。
トランプ氏は19日のFOXニュースとのインタビューで追加関税について「持続可能ではない」としつつも、「実施は可能だ」と述べた上で、「中国とはうまくやっていけると思う。ただ、公平な取引でなければならない」と語った。
中国外務省の郭家坤報道官は20日の定例会見で「貿易戦争は双方の利益にならない。平等と相互尊重、互恵の原則に基づき、関連問題を交渉によって解決すべきだ」と述べた。
原題:Trump Lists Top Demands on China Before Trade Talks Resume (1)(抜粋)
— 取材協力 Charlie Zhu

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