欧州、対中貿易交渉でより積極的な行動を=ドイツ連銀総裁

 9月18日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁(写真)は、欧州は中国との貿易交渉において、地域と企業の利益を守るため「より積極的な行動」を取る必要があると述べた。写真は7月、南アフリカのダーバンで撮影(2025年 ロイター/Rogan Ward)

[ワシントン 18日 ロイター] – 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるドイツ連邦銀行(中央銀行)のナーゲル総裁は18日、欧州は中国との貿易交渉において、地域と企業の利益を守るため「より積極的な行動」を取る必要があると述べた。

中国は米国が発動した関税に報復し、米国に輸出できなくなった一部製品を他の市場に振り向けており、世界的な混乱が起きている。

ナーゲル氏はワシントンで行われた金融イベントで、「中国に関して一つだけ言わせてもらう。欧州が中国を必要としている以上に、中国は欧州を必要としている。欧州は4億5000万人の人口を抱える強力な経済圏であり、欧州というカードをより積極的に使うべきだ」と述べた。

同氏は、欧州は中国との貿易戦争を回避して対話を維持する必要があるが、地域の市場を守る必要もあると指摘。「ここで私が言いたいのは、欧州は自身がより確信を持てる方法でカードを切るべきということ。欧州にとって最も重要な市場は欧州自体なのだから」と述べた。

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