10月20日、中国税関総署が発表した9月のレアアース磁石の輸出は前月から減少した。写真は江蘇省の港で2010年10月撮影(2025年 ロイター)
[北京 20日 ロイター] – 中国税関総署が20日発表した9月のレアアース(希土類)磁石の輸出は前月から減少した。中国政府がレアアース製品の輸出管理を強化した10月を前に3カ月にわたる回復基調が途切れた。
9月のレアアース磁石の輸出は5774トン。7カ月ぶりの高水準だった8月から6.1%減少した。前年同月比では17.5%増だった。
輸出先ではドイツ、韓国、ベトナム、米国、メキシコが上位を占めた。
中国は今年4月、レアアース製品規制を強化を発表。レアアース磁石の輸出は4月と5月に急減し、世界の自動車メーカーが生産を縮小するなどの影響が出た。しかし欧州連合(EU)や米国との交渉の進展・合意を受け、6月から8月にかけて回復していた。
ただ10月の規制強化を前に、9月から輸出許可申請の審査が厳格化されたとされる。
1─9月の輸出は3万9817トンで、前年比7.5%減少した。
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