事故・トラブル 航空ニュース

 EUの最高裁判所は、航空機に預けられたペットはあくまでも手荷物であるとの判決を下しました。

 この裁判は、2019年に発生したブエノスアイレスからマドリード経由でバルセロナまでイベリア航空の航空機でペットの犬を預け入れた女性乗客のトラブルとなります。犬は貨物室内で何らかの理由でケージから逃げ出し、マドリード到着時に貨物室から脱走し、そのまま行方不明となりました。

 その後この女性乗客は、イベリア航空を提訴し、精神的苦痛に対する賠償金として5,000ユーロを請求しましたが、イベリア航空は、賠償義務には同意したものの、手荷物の紛失に対する賠償のみを請求する権利があると主張し、この見解を巡り争っていましたが、EUの最高裁判所は以下の判決を下しました。

 「航空旅行においては、ペットは手荷物の概念に該当する。動物福祉の保護が欧州連合によって認められた公益目的であるという事実は、動物が手荷物として輸送されることや、動物の損失に起因する責任の目的においてそのように扱われることを妨げるものではない。ただし、輸送中に動物福祉の要件が十分に考慮されることを条件とする。」

 今回の判決には賛否両論あるのが現状で、様々な意見が噴出しています。Photo : IBERIA

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