米国とブラジルの当局者は16日、ワシントンで貿易協議を行った。写真はブラジルのルラ大統領。10月8日、ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[ワシントン 16日 ロイター] – 米国とブラジルの当局者は16日、ワシントンで貿易協議を行った。双方は協議が前向きだったと評価、トランプ米大統領とブラジルのルラ大統領の会談を「可能な限り早期」に開催できるよう取り組むことで合意した。
代表団は共同声明で、「近い将来、多方面にわたって協議を行い、今後の作業の道筋を確立する」と述べたが、提案されているトランプ氏とルラ氏の会談の具体的な時期については明らかにしなかった。
協議には米国からルビオ国務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表、ブラジルからはビエイラ外相が参加した。
ビエイラ氏はワシントンで記者団に対し、「二国間関係を正常化し、新たな道を開くための交渉プロセスの幸先の良いスタートだ」と語った。
トランプ大統領は8月上旬、ほとんどのブラジル製品に対する関税を10%から50%に引き上げ、この措置をボルソナロ前大統領に対する「魔女狩り」と関連付けた。
ボルソナロ氏は2022年の大統領選でルラ氏に敗北した後、クーデターを企てたとして有罪判決を受けた。
トランプ氏とルラ氏は先週、電話会談を行った。この電話会談で、両首脳は直接会談することで一致した。
ビエイラ氏は16日の協議について、生産的な雰囲気で技術的な問題に焦点を当てた「素晴らしい」ものだったと語った。協議は約1時間続き、ルビオ氏との20分間の個別会談も含まれたという。
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