ブラジル戦歴史的勝利への貢献で一気にブレイクした若きCB、鈴木淳之介。コアメンバーたちも絶賛したそのプレーぶりとは?〈全2回の2回目/はじめから読む〉
ブラジル戦のハイライトの一つは79分、逆転されたブラジルが同点を狙って投入したエステバンとの1対1だ。チェルシーに所属する18歳は韓国戦で先制点をあげたブラジル期待の選手だが、鈴木淳之介は涼しい表情のまま、淡々とボールを奪い取ってみせた。左サイドでパスを受けた相手が左足でボールを持ってカットインすると、加速する直前にボールを刈り取っている。ボール奪取後、そのまま持ち上がる鈴木淳に対し、エステバンはファウルで止めるしかなく、結局イエローカードをもらうことになった。
相手は途中出場であり、一方で鈴木淳は80分近くプレーしていた。にもかかわらず、反応の速さでも競り合いでも全く遅れを取らなかった。
チームメイトも称賛を惜しまない
その後、一度だけ縦に突破を許す場面もあったが、試合を通して、ほぼ左サイドを制圧した。そんな鈴木淳のプレーぶりに、仲間たちも称賛を口にした。
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「いやあ、良かったですね。びっくりしました。佐野(海舟)選手もすごく良かったですけど、今日は途中から鈴木選手がボールを奪ったら歓声が沸くくらい、みんなが気づいていたと思いますし、これからがすごく楽しみな選手なのかなと思います。あそこ(アディショナルタイム)で引いて戻るだけでも、こっちはありがとうって感じなのに、ああやって自分で奪いにいくというのは、彼も試合中に自信をつけて、試合中に成長したということだと思いますし、見ていてすごく頼もしいと、みんなが思っているんじゃないですか」
久保建英は、若きDFの台頭を喜んだ。
「サイドをうまく使われたタイミングで、淳之介は今日、わりと対人で勝ってくれていた。個々の能力で上回らないといけないところもあるし、そういう良いところを見せた選手も多かった」
鎌田大地は、サイド攻撃を何度も食い止めた鈴木淳の個の力を称えた。

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