ヒップホップクルー・stillichimiya(スティルイチミヤ)が、台湾原住民アーティストたちと共演する特別イベント「ZOKU」を開催する。
日時は2026年1月24日(土)、会場は東京・渋谷 Spotify O-nest。

このイベントは、メンバーのMr.麿さんが初監督をつとめたドキュメンタリー作品『stillhualian(スティルホワリエン)』の上映会と、出演アーティストによるライブを融合。

『stillhualian(スティルホワリエン)』

映像と音楽がひとつになった、“体感するドキュメンタリー”とも言える試みが行われる。

ドキュメンタリーに出演したアーティストが、そのままステージに立つ

「ZOKU」は、stillichimiyaの映像制作ユニット「スタジオ石」による企画。

イベントの前半では、台湾原住民のヒップホップ文化を追ったドキュメンタリー『stillhualian』の特別版を上映。後半では、ドキュメンタリーの出演アーティストがそのままライブステージに立つ。

出演は、stillichimiyaに加え、台湾のアミ族出身ラッパー・HengJones(大亨)、そしてサキザヤ族・プヌン族のメンバーからなる多民族ラップクルー・CORNER(角落音樂)の3組。

stillichimiyaとCORNERによる共同制作曲「手拉手(シォウ・ラー・シォウ)」も初披露されるという。

Mr.麿がの初監督作『stillhualian』とは?

上映される『stillhualian』は、Mr.麿にとって初の監督作品。

台湾原住民の若きアーティストたちが、自らの言葉と音楽で文化を継承する姿を記録したドキュメンタリーだ。本作はNHK BS「国際報道」(2025年9月放送)でも特集され、NHK山梨の「Newsかいドキ」でも反響を呼んだ。

ローカルな表現を通じて世界とつながる──そんなstillichimiyaらしい視点が、音楽と映像の両面から描かれる。

stillichimiyaとスタジオ石のこれまで

山梨県一宮町を拠点とするstillichimiyaは、田我流さん、MMMさん、Young-Gさん、Big Benさん、Mr.麿さんによる5人組ヒップホップクルー。

stillichimiya – やべ〜勢いですげー盛り上がる

20年以上にわたり、音楽/映像/コント/コミュニティを自らの手でつくり上げてきた、日本語ラップシーン屈指のDIY集団としても知られている。

その映像制作班「スタジオ石」は、映画『サウダーヂ』『バンコクナイツ』『TENZO-典座-』などの映像制作集団・空族の作品にも参加。いずれの作品も、国内外の映画祭で高い評価を受けている。

2022年には台湾滞在を経て映像インスタレーション「ILHA FORMOSA」を制作するなど、アジア圏での制作を継続してきた。

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米村 智水

KAI-YOU inc. CEO. 1986年生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業。出版社での書籍編集業務や、大手SNS運営会社でWeb/コミュニティディレクター等を経験し、2011年にKAI-YOU inc. を創業。2013年にKAI-YOU.netをリリース。様々なポップカルチャーに関連するプランニングやマーケティング、プロデュースを行う。編集記者としては、インターネットやストリートなどで発生するUGCやアマチュア文化に強い関心を持ち、ジャンルレスに取材・編集・研究を行う。

stillichimiya、台湾原住民ラッパーと共演する特別イベント「ZOKU」開催 Mr.麿の初監督作も上映

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