トランプ米大統領は、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。17日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
[ワシントン 17日 ロイター] – トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。会談の冒頭、トランプ大統領は記者団に対し、16日にロシアのプーチン大統領と行った電話会談について、ゼレンスキー大統領に伝えるとしたほか、ウクライナへの巡航ミサイル「トマホーク」供与について協議すると語った。
トランプ氏はゼレンスキー大統領について、「彼は多くのことに耐えてきた。われわれも彼とともに耐えてきた」と述べた。
トランプ氏は自らを仲介役として位置付け、ウクライナとロシアの双方は和平合意を求めていると改めて指摘。「ゼレンスキー大統領は(停戦の)実現を望んでいると思うし、プーチン大統領も望んでいると思う。あとは少しだけ折り合いをつければよい」と述べた。また、ハンガリーをプーチン氏との直接会談の開催地に選んだのは、同国のオルバン首相を気に入っているからだと述べた。
ゼレンスキー大統領は「停戦が必要」と強調。「ウクライナ国民にとって最も重要なのは安全の保証だ」とし、トランプ氏にはこの戦争を終わらせる「チャンス」があると述べた。
その上で、ウクライナは数多くのドローン(小型無人機)を保有しているが、必要なのはミサイルだと指摘。「ウクワイナはトマホークを必要としている」と語った。トランプ氏はこれに対し「本来は彼らがトマホークを必要としない状況が望ましい」としながらも、「トマホークについて協議する」と述べた。
会談の冒頭、トランプ氏は記者団の質問に答え、中国の習近平国家主席との会談は予定通り行われると言明。政権が中国との関係安定化を目指す中、両国はうまくやっているとした。
また同席したベセント米財務長官も、後刻に中国の何立峰副首相と電話会談する予定を確認し、米中間の経済・金融対話が継続中であることを強調。「事態は沈静化したと思う。中国にも、米国が示してきたのと同じ敬意を示してもらえることを期待している。トランプ大統領は習主席との関係を活かし、事態を再び良い方向へ導いてくれると確信している」と述べた。
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