トランプ米大統領は、米中間の緊張が高まる中で、中国との関税応酬は持続可能ではないとの見方を示した。

  17日に放映されたFoxビジネスとのインタビュー映像によれば、トランプ氏は、今年に入り米中が表明している関税は維持可能かどうか問われ、「持続可能ではない」と述べたうえで、「ただ、そういう数字になっている。維持される可能性もあるが、中国側がそうさせた」と語った。

  米中間の関税応酬によって、米国が中国製品に課す輸入税が最大145%にまで引き上げられた。こうした応酬により、世界的な景気減速や米中間の貿易途絶への懸念が広がった。ただし、こうした関税戦争は複数回の合意により一時休戦となっており、直近の合意は11月10日に期限を迎える予定だ。延長されなければ失効する。

  一時停止は、米中間の貿易を巡る広範な対立解消に向けた交渉のための猶予期間とされていたが、米国がテクノロジー分野での規制を強化し、中国船舶の米港湾への入港に対する新たな港湾料を示したことで、進展は後退した。中国もこれに対抗し、同様の措置に加えてレアアースの輸出管理を強化する方針を打ち出した。

  トランプ氏は先週、中国製品への追加関税として11月1日までに100%を上乗せする可能性を示唆し、今月に韓国で開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて行われるとみられていた習近平国家主席との首脳会談の中止にも言及した。

  ただ、インタビューの中でトランプ氏は、習氏とは「とても良い関係だ」とも述べ、「中国とはうまくいくと思っている。ただし、公正な合意がなければならない。公正であることが不可欠だ」と強調した。

原題:Trump Says Threatened High Tariffs on China ‘Not Sustainable’

(抜粋)

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