10月17日、三井住友フィナンシャルグループのインド部門責任者、ラジーブ・カンナン氏は、ロイターのインタビューに応じ、三井住友銀行(SMBC)がインドのイエス銀行への出資比率を24.99%超に引き上げる計画は現時点でないと述べた。写真はSMBCのロゴ。都内で2017年1月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[ムンバイ 17日 ロイター] – 三井住友フィナンシャルグループ(8316.T), opens new tabのインド部門責任者、ラジーブ・カンナン氏は17日、ロイターのインタビューに応じ、三井住友銀行(SMBC)がインドのイエス銀行(YESB.NS), opens new tabへの出資比率を24.99%超に引き上げる計画は現時点でないと述べた。イエス銀行の筆頭株主として取締役会への貢献に注力しており、経営陣としての役割を担う意向はないとした。SMBCは5月に、インドステイト銀行(SBI.NS), opens new tabなどからイエス銀株20%を取得する契約を締結したと発表した。米カーライル・グループカンナン氏は、9月の株式取得完了後、初のインタビューで、「出資比率をインドの規制上限である24.99%を超えて引き上げることは、現時点で積極的に検討していない。同行には取り組むべき課題が多くあり、計画が適切に実行されているかを確認する必要がある」と語った。同業他社と比べて資金調達コスト、資産利益率、株主資本利益率を改善する必要があると指摘した。
インドの買収規則では、上場企業の株式の25%以上を取得した場合、強制的な公開買い付けを通じて追加で少なくとも26%の株式を取得する必要がある。この場合、出資比率は51%に達する。
アナリストの間では、SMBCが出資比率を引き上げ、公開買い付けに踏み切るのではないかとの観測が広まっていた。
カンナン氏は、インドステイト銀行が引き続き10.8%保有するイエス銀の大株主であり続けることに同意していると述べた。
三井住友FGは、インドでイエス銀への出資とは別にノンバンク事業のSMFGクレジットを維持する意向だ。カンナン氏は「われわれはすでにノンバンクプラットフォームに多額の投資をしており、それを拡大していくつもりだ」と述べた。「将来的に、統合に向かうこともあるかもしれない。しかし、基本的にそれに焦点を当てているわけではない。現時点では、それぞれが持つ強みに基づいて検討していくつもりだ」とした。
またインド当局に完全子会社設立の申請はしておらず、引き続き計画を評価していると述べた。
カンナン氏は、三井住友FGが50.1%出資する三井住友DSアセットマネジメントを念頭に、資産運用事業も将来的な成長分野として検討する可能性があるとした。
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