トランプ米大統領は16日にホワイトハウスで記者団に対し、米国で過去最高水準に達している牛肉価格を引き下げるための政策に取り組んでいると訴えた。写真はワシントンの牛肉市場で2024年撮影(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee Beal)
[ワシントン 16日 ロイター] – トランプ米大統領は16日にホワイトハウスで記者団に対し、米国で過去最高水準に達している牛肉価格を引き下げるための政策に取り組んでいると訴えた。
トランプ氏は「われわれは牛肉に取り組んでおり、合意に達すると思う」とし、牛肉の価格は「われわれが望むよりも高いが、かなり近いうちに下がるだろう。われわれは手を打った」と詳細を明らかにせずに語った。
米西部で数年にわたる干ばつで牧草地が枯渇し、飼料価格が上昇したのを背景に牧場主がウシの飼育頭数を大幅に削減。これが引き金となり、牛肉価格高騰を招いた。
米政府の統計によると、2025年初めにウシの飼育頭数は8670万頭となり、1951年以降のこの時期としては最低水準だった。
食肉加工会社でつくる業界団体ミート・インスティテュートは、価格引き下げ計画についてより詳細を知る必要があるとコメントした。
食肉加工大手タイソン・フーズ(TSN.N), opens new tab
と穀物商社大手カーギルは先週、供給制限によって牛肉価格をつり上げたとして連邦裁判所に起こされた訴訟について計8750万ドルを支払って和解することで合意した。ただ、両社は不正行為を否定している。
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