中国経済、産業政策から消費拡大策に移行を=IMF高官

IMFアジア太平洋局長のクリシュナ・スリニバサン氏は16日、中国には財政刺激策を強化する余地があるものの、支出の重点を産業政策から消費拡大策に移すべきとの見解を示した。2023年5月撮影(2025年 ロイター/Dinuka Liyanawatte)

[ワシントン 16日 ロイター] – IMFアジア太平洋局長のクリシュナ・スリニバサン氏は16日、中国には財政刺激策を強化する余地があるものの、支出の重点を産業政策から消費拡大策に移すべきとの見解を示した。

スリニバサン氏は、ワシントンで開かれたIMF・世界銀行年次総会中に行われた記者会見で、「短期的には、中国には景気を一段と下支えするための財政余地がある」と言及。ただ、外需依存の経済モデルから消費主導の成長を重視するモデルへと経済をリバランスさせることが重要であり、この転換が中国にとっても世界の他の国々にとっても重要だとの考えを示した。

また、中国経済は好調な輸出を背景に耐性を維持しているものの、成長率は今年の4.8%から来年は4.2%に鈍化する可能性が高いと指摘。不確実性は依然として高く、デフレ圧力が継続していると述べた。

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