全国104件一堂に 地域固有の魅力発信 日本遺産フェス 25、26日 倉敷 岡山県内初開催

全国104件一堂に 地域固有の魅力発信 日本遺産フェス 25、26日 倉敷 岡山県内初開催

 倉敷、岡山、備前市など全国104件の日本遺産の認定地域が一堂に会する「日本遺産フェスティバル」が25、26日、倉敷市で開かれる。市と文化庁などが主催し、岡山県内では初開催。遺産認定が2015年に始まってから10年、地域固有の歴史、文化にちなんだストーリー(物語)に光を当て、魅力を発信する。

 主会場は倉敷市の日本遺産「繊維のまち」の構成文化財になっている倉敷アイビースクエアで、両日ともに午前10時〜午後4時、県内7件=表=を含む全遺産を紹介するブースを設置。パネル展示や映像を流すほか、各地域の担当者が解説する。高梁川流域の地元グルメや全国の地酒を販売するコーナー、民俗芸能のステージもある。

 25日は午前10時から市芸文館でオープニングセレモニーを行い、クイズ王として知られ、日本遺産に詳しい伊沢拓司さん(31)が基調講演。市日本遺産推進協議会の関係者らとのトークセッションにも参加する。

 26日は倉敷アイビースクエアで日本遺産の観光への活用策などを考えるミニシンポジウム、倉敷市内の日本遺産3件の構成文化財をそれぞれ巡るエクスカーション(視察旅行)が予定されている。

 市日本遺産推進室は「多くの人に遺産や倉敷の魅力に触れてもらう機会にしたい」としている。

 日本遺産は、日本の伝統・文化を語る「ストーリー」を認定する文化庁の事業。フェスは15年度から毎年開かれている。(小野祐香)

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