1959年の映画『Some Like It Hot』(お熱いのがお好き)と同タイトルを冠した新作アルバムは、同様にロマンス、謎、自己発見、欲望に酔いしれるような陶酔感を湛えたもの。情熱的なロック・ナンバー、魔法のようなフォーク・ポップ、酩酊感漂うバラード、そして午後5時の陽射しのようにふいに訪れる名状しがたい瞬間たち、そのすべてが脈打ち、3人のシンガー・ソングライターが、それぞれのアンダーグラウンド・ルーツを超えてより大胆でシネマティックな新境地を拓いた結晶とも言える内容です。

 10月17日にCD、LP、デジタル / ストリーミングで世界同時リリースされますが、国内盤CDには歌詞対訳・解説書が封入され、ボーナストラックとして「FH」が収録。さらに、日本限定購入特典として、印象的なジャケットのデザインを模したアイマスクが決定しています(先着順)。

 バー・イタリアは、ディーン・ブラント界隈から姿を現したミステリアスな存在でしたが、2023年に「マタドール」に移籍し1年の間に2枚のアルバムをリリースすると、昨年の初来日公演は即完させるなどここ日本でも大きな支持を得る存在へと進化。2026年1月にはバー・イタリアが『Some Like It Hot』を携えて、大阪では初となるライヴを含む来日ツアーで帰ってきます。日程は、1月21日(水)東京・LIQUIDROOM、1月22日(木)大阪・SHANGRI-LA。詳細はBeatinkの公式サイトをご確認ください。

Photo by Rankin

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