米国からの圧力が強まる中、インドの一部製油会社がロシア産原油の輸入削減に向けた準備を進めている。写真は7月、タタルスタンのアリメチエフスク郊外で撮影(2025年 ロイター)
[ニューデリー 16日 ロイター] – 米国からの圧力が強まる中、インドの一部製油会社がロシア産原油の輸入削減に向けた準備を進めている。事情に詳しい関係者3人が明らかにした。削減は段階的に進む見通しだ。
米国はウクライナ戦争を終結させるため、インドにロシア産原油の輸入停止を求めている。 トランプ米大統領は15日、インドのモディ首相がロシア産原油を購入しないと保証したと述べた。 もっと見る
インド外務省は声明で「われわれの一貫した優先事項は、変動の激しいエネルギー情勢の中で国内消費者の利益を守ることだ。輸入政策はこの目的のみに基づいて策定されている」と表明した。トランプ氏やロシア産原油の購入には言及しなかった。
関係筋によると、インドの製油会社は政府から正式にロシア産原油の輸入停止を通達されていないと述べた。
関係筋は、ロシア産原油の輸入を直ちに停止するのは困難だとし、一気に他国産に切り替えれば、国際原油価格が上昇し、インフレを招きかねないと語った。
インド政府のデータによると、4─9月の同国のロシア産原油輸入は日量175万バレルで、輸入全体の36%を占めた。前年同期の40%から低下している。
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